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「大和は本当の恋愛を知らないだけ、いつかきっと恋が出来るよ」
「...そうかな、でも俺兄貴みたいな人がいい。半裸で寝るのは嫌だけど」
そう口にすると兄貴は眉間に皺を刻んだ。
「なんでだよ、いいじゃねーか上半身なんだから」
「あんたが悩殺してくるから嫌なんだ。声も掠れてるしエロいし可愛いし「やまと…おはよぉ…」って殺す気か。朝から刺激強すぎて、俺の下半身に直撃すんだよ。結婚してくれ」
我ながら酷い兄弟だ。
世間一般ではホモとかゲイなんて言うかもしれないけど、俺の辞書にそんな言葉は無い。
女友達に人間関係の事を相談されまくってから女が怖くなったとかじゃないから!本当に!
「まあ、要するに何が言いたいかって言うとね…一緒にお風呂入ろう、兄貴」
「手遅れです、本当に有難うございました。」
枕を抱き締め、屍と化した兄貴の胸板に手を這わせたが抵抗する素振りが無いため、おっ?このままいけるんじゃないかな、なんて。
その後下半身に手を持ってって、ズボンのフォックを外した瞬間拳が飛んできた事は言うまでもないだろう。
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