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二人は幼馴染という事もあり仲が良かった。俺は最初、気まずかった。だけどそれは次第にどこかに消え三人で遊ぶ事が多くなった。遊んでいる間は全てを忘れられた。潤が馬鹿な事をやる度に宇木に冷たい視線を向けられる。俺はその度に苦笑した。たまに、大笑いした。
「やっと笑ったな、比呂」
ある日、潤にそう言われ「え?」と、俺は首を傾げた。いつも笑っていた。いまさら改めてなんだろうと宇木を見ると、宇木は言った。
「ずっとくらい顔してたよ」
「……」
「なんかつらそうだった。もう大丈夫か?」
潤の手が頭を撫でた。
「……うん…」
ぽろぽろと涙が零れ落ちる。
「大丈夫…」
いつの間にか癒されていた。
「おれ…」
いつの頃からか姉が触れなくなった。
「もう…」
俺を見ても何もしなくなった。
「大丈夫」
姉の玩具から〝かいほう〟された。
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