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「オレを無視するなんていい度胸だなぁ、ああ?」
ガタガタと体が震え出す。
怖い、怖い、怖い恐いこわいコワイ。
「テメェ、自分の立場分かってんのかぁ?」
ニヤリ、と不気味な笑みを浮かべて、僕の胸ぐらから手を放し、今度は髪を掴む。
「……ッ」
「偉そうに無視しやがったクセにガタガタ震えてやんのー。
キモイんだよ。
なあ、お前らもそう思うだろ?」
そう言って彼は、周りを見回す。
するとドッと教室中に笑いが起きた。
みんなが僕を笑う、嘲笑う。
誰も助けてくれない。
唯一の親友だった子でさえも、助けてはくれない。
――どうして、僕がイジメに遭わなきゃならないんだ。
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