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シルバーのネックレスが入っていた。手に取り、中心部に固定された細長く切られた銀板に書かれた文字を見る。
「〝with a smile〟……〝笑顔で〟?」
「俺のは〝spring has come〟……〝春の訪れ〟だ」
そして裏には共通の言葉が書かれていた。
「〝I wish these happy hours could last forever〟…」
「どういう意味?」
潤とおじさんとおばさんが俺を見る。俺はその意味に涙を噛み締めた。
「〝こんなに楽しい時が永遠に続くといいのに〟」
ぽろぽろと泣き出したおばさんの肩をおじさんが抱き寄せた。
「時間があったら比呂の傍にいてあげてほしい」
「俺たちでいいんですか?」
「私たちはたくさん話した。今度は君たちと話したいだろう」
その場を離れていくおじさんとおばさんをお辞儀をして見送り、俺達は柏野の眠っている病室に入った。
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