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「こっちですよー」
そう言って総司は手招きをした。
…………ん?
ちょっと待てよ?
「さっき"居ました"って言ったよな?」
その言い方からすると、七海はもう既に目的地に着いているのか?
「そうだけど」
「じゃ、じゃあ、七海が何をしに行ったのか分かったのか!?」
しれっと答えた総司に掴み掛かりそうな勢いで詰め寄る。
「そりゃあもう。まさかあんな事になってたなんてねぇ。あの子が惚れるのも無理は無いんじゃない?」
今なんつったぁぁぁ!?
「おい、それってつまり……」
固まっている俺に代わり、左之さんが確認するように総司に問う。
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