幕末探偵、出動!!

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「よ、よお……偶然だな……」 これ絶対バレた…… 必死にぎこちない笑みを浮かべてみせるが、目は完全に七海とは別方向を見ている。 新ぱっつあんも同様に。 この先に待ち受けている最悪の事態を考えると、どうも気が気じゃない。 それは勿論……嫌われ……あぁぁ、そんな事になったらもう屍になるぞ!!灰になるぞ!! 頭の中でそんな思考を繰り広げていると、 「わぁっ、凄い偶然ですね!!こんな道で出会うなんて」 七海は幼子の様にパッと顔を輝かせて、猫を抱き上げると此方に小走りで近づいてきた。 ……ん? なに、もしかして本当に偶然だと思ってる?
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