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「うーーーうぁあぅぁああああ、痛いの、痛いの、結衣、お腹痛いの、お父さんお父さんお父さんお父さんお父さん」
絞られるような痛みが、腹部を襲い、胃が何度も痙攣を起こす、ごろごろと野ざらしの床を、結衣は転げ回る。
「うぁうぅぅぅ、ゲォェエェエェエ、お父さん 痛いよぅ痛いよぅ」
口から大量の吐瀉物が吹き出す、鼠の尻尾や毛皮、虫の手足や触角が床に広がり臭いが鼻につき、誘発させ、結衣の小さな身体から、微かな生命力すら奪っていく。
「お父さん」
壁に手を、当てる、お腹の痛みに顔は醜く歪み、不潔な長髪は脂っこく粘つき、ゆらゆらと揺れて、口元から吐瀉物が流れ落ちて、雫をつくり、ポチャンと音を立てた。
「あぁあああ、出せ!! ここから出せ!! 殺してやる、殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、あぁあああ、出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ!!出せ」
どんどん!! どんどん!! 力一杯、地下室の扉を、叩く、肉が裂けて、血がこびりつく、結衣は憎悪と狂気に身を任せ。
「喰ってやる、肉も残さず、喰ってやる、お父さんの内蔵を喰ってやる」
そのまま、息絶えるまで、結衣は叫び続けた。
「喰い殺す、絶対に!!」
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