1. 私の世界

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レオラスが文句を言いながらどき、シアン・デューマスが隣に座る。 近くで見ると少し幼い気がする。2つ下くらい? おとなしくて従順そう。 顔は、可愛らしいの部類にはいるのだろうけど、パーツが整っていてすごくキレイな感じ。 近くて意識してしまい、少し緊張する。 「えっと、シアンさんは何の課題を?」 シアン・デューマスがこっちをじっと見ながら話をきいているため、引きめになりながらたずねた。 「僕はこのクラスの人の気分を触らないで読み取るって課題。あ、呼び捨てでいーよ。僕とユウナ、同い年だから。」 この返答には色々疑問を持つ。 彼のアークはおそらく読心。特殊アークの中でもレアなアーク。 でもBだった彼がいきなりSにくるのはどうなのだろう。 それにあたしの年齢は組織の個人情報では公開されていない。 なぜ知ってるの? 色々と思い浮かんだが、堪えて返答する。 「ではあたしでやってみて。 あたしもあたしの課題で集中するから、視界に入るところで何かされたら困るけど。」 シアンは頷きながら 「ありがと。 何も聞かないんだね。」 と何かを含んだ笑い方をしたが 課題に集中することにした。 きっとこれが、今日の終わりに社長室に呼ばれた理由。 今は課題に集中しよう。
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