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PM 10:00
社長室のドアを叩くと
返事があったので、入る。
「失礼します」
と言って中へ足を踏み入れる。
デスクの大きい椅子に座った社長が見えた。
シーバルト・マルクス。この名前は本名かどうか不明だけど、この名前は外に行ってもどこだって通じる。
片膝をつき、言葉を待つ。
「今日もお疲れ様。
技術の課題の方はどうだ?」
おそらくこれは本題ではない。
「はい。今回の課題は、前回と比べ難易度がとても上がったと感じております。クリアするのに時間がかかりそうです。」
答えると彼は少し満足したように微笑んだ。
「そうだろうな。君の次の課題は今後の任務遂行率大幅に関係してくる。期待している。
うむ。ところで、、、」
任務遂行率。
誰かを生きかえらせる気なの?
いや、それよりきっと今から本題にはいるつもりだ。
「今日からSクラスに昇格したシオンくんはどうかね?」
やっぱりきた。
普段は新入りのことなんてきかれないのに。
シオンには何かあるんだ。
「はい。どうといいますと?」
「おそらく君はわかっていると思うが、シオンくんの特殊アークは[読心]だ。完璧に使いこなせるようになれば、大変役に立つと思わないか?」
顔に怪しい気配が漂っている。
慎重にシーバルトの求めている答えを探す。
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