1. 私の世界

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PM 10:00 社長室のドアを叩くと 返事があったので、入る。 「失礼します」 と言って中へ足を踏み入れる。 デスクの大きい椅子に座った社長が見えた。 シーバルト・マルクス。この名前は本名かどうか不明だけど、この名前は外に行ってもどこだって通じる。 片膝をつき、言葉を待つ。 「今日もお疲れ様。 技術の課題の方はどうだ?」 おそらくこれは本題ではない。 「はい。今回の課題は、前回と比べ難易度がとても上がったと感じております。クリアするのに時間がかかりそうです。」 答えると彼は少し満足したように微笑んだ。 「そうだろうな。君の次の課題は今後の任務遂行率大幅に関係してくる。期待している。 うむ。ところで、、、」 任務遂行率。 誰かを生きかえらせる気なの? いや、それよりきっと今から本題にはいるつもりだ。 「今日からSクラスに昇格したシオンくんはどうかね?」 やっぱりきた。 普段は新入りのことなんてきかれないのに。 シオンには何かあるんだ。 「はい。どうといいますと?」 「おそらく君はわかっていると思うが、シオンくんの特殊アークは[読心]だ。完璧に使いこなせるようになれば、大変役に立つと思わないか?」 顔に怪しい気配が漂っている。 慎重にシーバルトの求めている答えを探す。
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