1. 私の世界

14/17
前へ
/21ページ
次へ
「最初に受けた印象は柔軟性があると。ただ、心に決めた何かを動かさないという、執着心も感じられました。 対人間の任務では、読心があると無用な詮索をせず、相手に不信感を待たせず遂行できる確率があがると予想されます。」 うむ。と、シーバルトが顎に手を添えムッとした顔になった。 答えを誤ったかな? 少し心配していると、シーバルトの顔にニヤっと笑みが現れた。 「そうだな。外部での任務の時にはそのように役に立ってくれると思っている。」 うなずきながら彼は話す。 「内部、、、でも役に立つと思わないか?」 再び怪しい顔に戻り、あたしに問いかける。 内部、、、。 「内部の者の心を読むのですか?」 うむ。と、シーバルトが深くうなずく。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加