1. 私の世界

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「レイナ」 しばらく思考にはいり、黙り込んでしまっていたらしい、シーボルトの声に少し体が震えた。 「はい。」 「君には私の計画や思惑を全て話そうと思っている。」 「それは、私もボスの計画のうちの、何らかのネジということですか?」 シーボルトは笑う。 「さすが。察しがいい。なので君を敵にしたくはないのだが、誓ってくれるかい?」 私が気に入られているのはそういうことか。 はいと答えるしかないな。 「誓います、ボス。」 そして社長がまたうむと顎に手を添える。 「その忠誠を、シオンくんを使って確認したいのだが、レイナの気持ちは読めないだろうね。」 「無効果、、、ですか。」 「そうだ。」 少しひやっとした。 なるほど。もし、シオンがアークを使いこなして、あたしが無効果でなければ、シーボルトの計画を少し怪しんでいることなんかも筒抜けなわけね。 「レイナをシオンくんの担当がかりにしたのは、君のそばだと成長が早そうだからね。 君には何か特別なモノを感じる。 まぁ、シオンくんの教育担当、よろしく頼むよ。」 黒い笑顔だ。 何かある。 何かをしようとしている。
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