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あー…どうしよっ!!
誰か助けてくれ~っ!!
双「…すみっ…ませ…。」
少し落ち着いたのだろうか。
嗚咽を混じった声で何故だか謝ってきた。
『なんで君が謝るの?ウチが悪いんだから…。』
双「……。」
『とりあえず新しいの買うから。明日待ってて貰えないかな?』
双「……大丈夫です。」
『ウチは二年A組孤侍医空。君は?』
双「……アナタと同じクラスで…川上双葉です。」
『っ!?』
俯かせていた顔を上げてくれた瞬間にちょっとだけ心臓が跳ね上がった気がする…。
この学校に…しかも同じクラスでこんなに顔が整っていて可愛いコをいるなんて…。
『……えっと…じゃあ明日…ね?』
双「はい。」
お互いの自己紹介を終えてウチは女を置いて図書室を出る。
『川上双葉…か。』
初めてウチに軽蔑した眼差しを送らない女の子と出会った日だった。
続く
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