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『……こんなとこで何してるの?』
翼「お姉ちゃん待ってるの!!」
『お姉ちゃん?』
あっ…そういやこのコの付き添いで来てたあの人…お姉さんだったのか。
『でもまだお昼前だよ?』
翼「う~ん…そうなんだけど1人でいるのちょっと怖くて…。」
頬を掻いて苦笑いを浮かべる女の子の頭に手を置いてニット帽越しに撫でれば えっ!?なになに!? って慌てき始める。
『ウチも暇なんだ。どっか遊びに行こうよ。』
翼「えっ?」
『ちょっと探し物してるついでにさ。』
翼「うんっ♪」
ニッと歯を見せて笑う女の子の手を掴んでゆっくり歩幅を合わせて歩く。
翼「ねぇ、もしかして私が目見えないことに気付いたの?」
『うん、一応医者の娘だし。』
翼「すごーいっ♪あっ私倉林翼!!アナタは?」
『孤侍医空。空でいいよ?』
翼「空よろしく♪」
目が見えなくても純粋に前を向いて歩いているコと友達になった。
続く
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