文才少女

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飛「あっ…すみません。」 『いや、こちらこそごめんね?』 尻餅を着いてしまった女の子に手を差しのへれば恐る恐るウチの手を握りグイッと引っ張る……けど。 『っ!?ちょっ…。』 飛「きゃっ!!」 女の子が足を崩したためウチもバランスを崩しそのまま後ろへと倒れてしまう。 背中と腹が…っ。 飛「あっ…す、すいません!!!!」 『げほっ…鈍臭いなアンタは…っ!?』 ウチを下敷きにして慌てめく女の子の顔が凄く近くにあって吃驚する…しかもまたもや可愛いコだし…。 つうか今ちょっとでも動いたらキスしちゃいそうなくらい近すぎる…。 飛「あっ…重いですよね、ごめんなさいっ!!」 『いや…。』 今の体勢に恥ずかしくなったのか俊敏な動きで立ち上がった。 『さて…じゃあウチ行くから。気をつけて帰りなよ。』 飛「はい。本当にすみませんでした。」 深々と頭を下げて走り去ってしまった女の子を見送って歩こうとすると地面には一冊の本…。
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