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『あっ!!川上さん。』
双「あっ…はい。」
朝早くから教室に来たのに川上さんがまだ来てなくて…仕方ないから自分の席に座ろうとしたが……席替えしたせいで自分の場所がわからん。
どうしようか悩んでいるとチャイムが鳴るちょっと前に川上さんが教室に入ってきた瞬間に歩み寄る。
『昨日はマジごめん。これ…使い回しで悪いけど。』
双「あっ…。」
カバンから取り出したラジカセプレーヤーを川上さんに差し出す。
双「あの…本当に探してくれたんですか?」
『うん。ごめんね?』
双「いえ…。」
『それでさぁ~…あの…。』
双「はい?」
『ウチの席……どこか分かる?』
双「へっ?」
ウチの問いにキョトンとした目をして首を傾げられてしまった…。
双「最近来てませんでした?」
『うん…。』
双「じゃあ…私の隣の席ですよ。」
川上さんが指差した方向には誰も座っていない窓際にある席…。
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