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『川上さん…席替えっていつした?』
双「先月の終わりです。」
『……やばい…。』
はぁーっと顔を抑えてしゃがみ込む…やばいウチあと一回でも休んだら完璧留年だ…。
古「はーい、みんな席につけ。って…孤侍医!!」
『はいっ!?』
脱力してるウチをよそにチャイムと同時に担任の古賀先生がやってきた瞬間ウチに向かって名簿を差し大声で名前を呼ばれてしまった。
古「私の教科担当でもある英語をこれ以上さぼってみろ。お前には素敵な留年が待ってるからな。」
『……はい。』
メガネの奥に見える瞳がマジで怖い…。
返事をしたウチを見て満足げに微笑みながら出席を取り始めた。
『……留年。』
双「…大丈夫ですか?」
『…うん…とりまサボれないのは事実だし頑張るしかないよな。』
古賀先生の怒りの鉄拳喰らいたくないし。
ハァと溜め息をつきながら久しぶりに使う教科書とノートを机に乗せ準備を終える。
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