放送部

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古「ここにitをつけて…。」 『………。』 つまらん…つまらなさすぎる。 全く持って独学でなんとかいけるから授業など聞いてても意味がない。 くわぁ~とあくびをして細めていた目を開けた瞬間に目に付いたのは…… 『でっ!?』 古「あくび禁止だ。」 古賀先生が投げてきた教科書が顔面に直撃しそのまま後ろへと倒れ込む。 『って~…。』 双「ふふっ…。」 後頭部をさすって椅子を立て直していたら隣から聞こえた笑い声…川上さんが一瞬だったけど笑っていた。 双「あっ…。」 『………。』 ウチの視線に気付いてこっちに向けていた顔をまた黒板に戻される。 初めて笑った顔を見た…。 『………。』 双「……。」 お互い顔も見合わせずただ授業が終わるまでウチたちは無言で古賀先生の英語を聞いていた。 『きーらきーらひーかるー♪』 待ちに待った昼休みになりウチは購買で買ったパンを持ちながら翼ちゃんが好きなキラキラ星を歌う。
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