私の目

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『……じゃあ…翼ちゃんが好きな場所とか…。』 美「……高いところ。」 『高いところ?』 美「まだ目が見えてた頃…星空を眺めにいつも高いところに行ってたの。」 高いところ…そんなの東京にはごまんとあるし…増してや星などあるわけがない。 星…星空……あっ。 『美帆さんはここで待ってて下さい!!』 ー珠理奈視点ー ーデネブ、アルタイル、ベガ、これを夏の大三角と呼ばれております。ー 真っ暗で何も見れないけど誰もいないであろうこのプラリタリウムに聞こえるナレーションのおかげでどんな星でどんなに綺麗か想像できる…私はそれが好き…。 でも…やっぱりそんなに綺麗なものを見れないのも悲しい…。 やっぱり私には光が見えないんだ…。 『い…たっ。』 翼「えっ…?」 隣から聞こえた荒い息遣い…安堵したような声…。 翼「……空?」 『はぁ…は…っ、なにやってんだよ…。』
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