私の目

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今度はちょっと怒気を含んだような声に慌てて私は ごめんっ!! と頭を下げる。 『心配したよ。美帆さんも…ウチも。』 翼「はい…。」 ちょっと呆れたような溜め息にシュンと俯いて素直に返事をする……でもなんでここがわかったんだろう? 『高いところには行けないだろうし星がいつでも見れる場所はここしかないだろ。』 翼「……空。」 『全く…プラネタリウムくらい誘ってくれれば一緒に行ったのに。』 翼「………だって…一緒に見れないもん。」 『えっ…?』 いつもいつも何があって何が綺麗なのかを教えてもらわなきゃ何もわからない…。 一緒に楽しめない…分かり合えない…それが凄く悲しく感じてしまうの…。 お姉ちゃんがピアノを弾く姿ももう見れない。 星も眺められない…そして…今目の前にいる空はどんな顔なのかさえも…私には一生わからないんだ…。 翼「…なんで…っ…失明しちゃっ…たんだ…ろっ。」
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