夜空の下

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街中にあるベンチに座っている川上さん…でも何故だか元気がないように見える。 『……橋本さんたち、すみませんけどウチ用事を思い出したんでこれで失礼します!!』 サ「えっ!?帰っちゃうの!?」 『すみません…また今度誘って下さい。』 手を合わせて頭を軽く下げて走り去ろうとする……けど橋本さんが服の裾を掴んで引き止められてしまう。 『橋本さん?』 飛「あの…メアド…。」 『メアド?』 飛「教えて?」 不安そうな顔でギュッと裾を握る手を震わせる橋本さんにニッと笑顔を見せてスマホを見せる。 『受信してください。』 飛「えっ…。」 『赤外線。』 飛「あっ…うん!!」 カバンから取り出したスマホをウチの赤外線通信のところに翳せばすぐに送信された。 飛「ありがと…メールする。」 『待ってます。じゃあまた。』 手を振ってそのまま川上さんの元へと走る途中にもっかい橋本さんに目を向ければ嬉しそうな顔で画面を見る姿があった。 続く
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