不思議

2/12
前へ
/69ページ
次へ
ー双葉視点ー 双「はぁ…。」 バレエの練習も終えて私はふらつくわけでもなく街中にあるベンチに腰を掛けて溜め息を吐く。 また怒られちゃった…。 桐江先生がいなくなり違う先生になってからは毎日怒られている。 楽しくバレエをするだけではダメだ…なんて…桐江先生のときは楽しく踊りながらも技術も身につけるというのが教え…。 双「いつまでも桐江先生と比べちゃダメだよね…。」 はぁ…とまた溜め息を吐いて俯いていると下のタイルに映る影が近いことに気付き顔を上げるとそこには私服姿の孤侍医さんが手を振っていた。 『こんちわっ♪』 双「…こんにち…わ。」 『こんなとこで何してんの~?』 ドカッと私の隣に座って問いかけられる。 双「バレエの帰りです。」 『えっバレエやってんだ!?』 双「まぁ…。」 『へーっすごいなぁ。』 ニッと歯を見せて笑う孤侍医さんに褒められたけど対して技術もない私のバレエをすごい言われても納得出来なかった。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加