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双「欲しいの?」
子「……うん。」
ギュッと自分のズボンを握りしめてコクンと頷く女の子に微笑んで私は束ねていた髪の毛を解きそのままシュシュで女の子の後ろ髪をまとめて束ねる。
双「はいっ。」
子「ありがとっ…。」
嬉しそうに笑ってシュシュを触る女の子を見た瞬間さっきまでの憂鬱感がなくなった…。
『おっ優菜可愛いじゃねーか♪』
優「おねーちゃん♪あのねっこのおねーちゃんにもらったの!!」
ヒョイと簡単に女の子を抱き上げた孤侍医さんの笑顔が私に向けられた瞬間何故だか胸がドクンと跳ねたような気がした。
『川上さんありがとう。』
双「いいえ…。」
『よかったなー優菜♪』
優「うんっおねーちゃんありがとう!!」
笑顔が眩しい優菜ちゃんにつられて私も笑顔を見せれば孤侍医さんも微笑んでくれた。
それから子供たちとたくさん遊んでから私たちは帰路についていた。
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