不思議

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『ただいま。』 双「……お邪魔します。」 高級住宅街に並ぶ大きな一軒家に私は戸惑いを隠せなかった…。 そういえばお父さんが院長先生なんだっけ…。 『三階に一つだけ部屋があるからそこに行ってもらえる?茶持ってくる。』 双「あっ…はい。」 キョロキョロと周りを見渡してから指摘された部屋に向かう。 高そうな絵画に調度品…なんかお金持ちって感じ…。 双「ここか。」 広い廊下の割にはポツンと一つだけドアが設置されているところに入れば目に入ったのは殺風景な部屋だった。 黒いシルク製の布団に包まれたベッド。 シンプルなディスクテーブルに置かれてるパソコンと真ん中に置かれてるモノクロソファー……しかない。 双「普通…。」 リビングとか玄関は凄い派手だったけどここは必要最低限のものしかなくてちょっと拍子抜けする。 『お待たせ。』 双「あっ…ありがとうございます。」 『んーん。どうぞ。』
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