不思議

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さりげなく掛けてくれたジャケットを見てそんなことを考えながら着替えを済まして孤侍医さんを呼べばすぐに部屋に入ってきた。 『あっ…おっきかった?』 双「ちょっとだけ…。」 ジャージが大きかったからか膝上くらいまでのワンピースみたいになるしズボンはめくらなきゃ転びそうなくらい長い。 『それしかないし…洗濯物乾くの30分くらいだからそれまで我慢して?』 双「はい、ありがとうございます。」 『いえいえ~…っと電話だ。ちょっとごめん。』 床に置いていたスマホを操作して耳に当てる孤侍医さんをチラ見しながら私は少し温くなった紅茶を一口飲む。 『翼どした?』 翼…って誰だろう?お友達なのかな? 『あー明日?暇だよ。うん…うん…買い物ね。じゃあ何時ものとこで待ってて…って危ないから迎えに行く。うん…じゃあまた明日。』 電話を終わらして ごめんね と言ってきたから首を横に振る。
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