明るい

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私のことなどお構いなしに自分のベッドへと潜り込んでしまった美月…私は窓に目を向けて雨雲で覆われている空を見上げる。 飛「……今日は月が見えないんだ。」 ボソッと囁いた言葉は雷の音で消えてしまい私は携帯小説サイトを開く。 飛「………。」 〝あなたと同じ名前の空を見る度に私の心が救われていく…。もう二度と月が見えなくても空さえ見えればそれでいい。〟 自分で打った文字を見て恥ずかしくなり私は慌ててクリアを押す。 飛「なにやってんの…私。」 はぁ~…と溜め息を吐いてちらっと隣に置いてあったカバンにはみ出てる小説を取り出す。 飛「この本が空さんと知り合ったきっかけなんだね。」 感謝の意味を込めて優しく本を撫でる私は相当ヤバい人だと思う。 飛「空さんの月になれるといいな…。」 なんて恥ずかしい台詞を吐いたけど雨の音で美月に聞こえることなんてなかった。 続く
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