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『迷惑なんて想ってないからね。』
双「はぁ…。」
『ってかこんな夜も遅い雨の中で女の子1人帰らせるほど酷い人間じゃないし。』
ぎゅっと握られた手の力を強める孤侍医さんに負けて私はそのまま座り直した。
『よし。』
双「………お世話になります。」
『いえいえ。ではご飯でも作りますか。』
膝に手を置いて立ち上がる孤侍医さんに釣られて私たちは下にあるキッチンへと向かった。
『……と、ちょっと待っててね。今準備するから。』
広すぎるリビングのソファーに私を座らせてそのままキッチンへと行く孤侍医さんは料理が出来るのかと感心しているのも束の間…ガシャンと食器が割れる音がリビングにまで響いた。
双「……大丈夫ですか?」
『あっ…うんっ!!大…丈夫っ。』
なんか不安だと思ったら今度は拾おうとした破片に指を切ってしまったらしい…。
もしかして…孤侍医さんは料理出来ない?
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