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双「あの…。」
『ストップっ!!大丈夫だから…待ってて。』
キッチンへ向かおうとした私に手を翳して制したため素直にソファーへと戻る。
『………ん…なんでこうなってんの。』
なんだか焦げ臭い匂いが充満してるなか孤侍医さんの不満そうな声が聞こえる。
もう気になって仕方ない私はソファーから立ち上がってキッチンへと歩み寄る。
双「あの……って…何コレ…?」
中を覗いた瞬間驚愕する…ダイビングはボウルや食器…食材やらでグチャグチャ…。ヒーターコンロには沸騰して噴き出している鍋が…。
双「それはなんですかっ!?」
『えっ…味噌汁。』
双「じゃあその真っ黒な物体は!?」
『えっと…鮭のバター焼き…。』
双「どうりで…もうどいてください!!」
孤侍医さんの背中を押してガスを止める。沸騰した味噌汁をおたまで掬い一口味見をする。
双「……しょっぱっ。」
『あっ…なんか出汁の素入れすぎたかな。』
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