止んだのに

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美「……あれ?」 翼「どしたの?」 いきなり足を止めたお姉ちゃんに疑問を抱いていると私の耳に聞き覚えのある声がすごく響いた。 『川上さんちってここら辺だったんだ。』 双「はい。」 『雨止んでよかったよね。』 間違い無く空の声…そして可愛い声をした女の子といるのもわかった…おかしいな。先に私と約束してたはずなのに…なんで違うコと一緒にいるの? 翼「っ…空っ!!」 『………えっ翼?』 何処にいるのかはわからないけれど…大きな声で空の名前を叫べば私に気付いてくれた。 『美帆さんとお出掛けしてたんだ。』 翼「……うん。」 美「…こんにちわ。空ちゃん。」 『こんにちわ。』 空がつけてる香水の匂いが近くなったからすぐ目の前にいることがわかるけど…違う女の子の匂いも近かったせいで私の気分は晴れない…。 『あっ…今日はごめんね?昨日雨で帰れなかったクラスメートを泊まらせてたから…。』
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