ララ

ティキ

「ティキ…」

一番見られたくない姿を見られてしまった
エクソシストの側にいる人間はアクマに狙われた時、真っ先に襲われる
だから、見せたくなかった
危険が及ぶかもしれないから

あれからティキは怪我をしていない左腕を掴み引っ張って、歩いている

「ティキ…」

何度呼んでも応えてくれない

部屋に入った瞬間、壁に押し付けられ抱きしめられた

「っ」

その力が強くて顔を歪める

ティキは何も話さず服を脱がしていく

「ティキッ…」

「怪我」

それだけ言うと、ベットへ投げ込まれ、手当をしてくれた

私はティキに抱かれたことがない
それどころか、キスさえしたことがない

「ララ…」

手当を終わったら、押し倒された

何でそんな辛そうに呼ぶの？

ティキは私を抱きしめたまま、動かなかった