2013年 3月

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  【フォロワーさんに自分のイメージもらって自分を殺人鬼化する】 通称:グラトニー ある小さな町は、一つの宗教の狂信者たちで構成されていた。 グラトニーが生まれ落ちたとき、町全体でとある研究がすすめられていた。 『知識も知恵もモラルもない人間が空腹による極限状態に陥った場合における、状況判断能力および欲求不満の解消手段』 同じく狂信者だった両親は、研究者にまだ幼いグラトニーを引き渡した。 親の愛情ではなく、研究者による研究成果を得るための愛情を注がれる日々が始まった。 まずは小動物から。 グラトニーは、近寄ってくる小動物をおもちゃのように扱い、撲殺した。 幼子の本能として、その残骸を口に含む。 グラトニーの欲求不満の解消方法は『対象の残骸の食す』。 研究者は結果を記録し、対象動物を小動物から中型動物、中型動物から大型動物、単体から複数とした。 グラトニーは、『食すために戦い、殺す』という判断を下したのだ。 そして研究は最終段階へと移行する。    
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