April

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た、大変なことが起きてしまった… 加島百貨店は近年、赤字が続いている。 それを、急に黒字にしろだなんて、一年で出来るものか見当もつかない。 でも、それができなければ… 「…と、倒産っ!?」 目をつぶると、表情の伺えないシルバーの眼鏡が浮かんだ。 木島先輩なんですか…? 木島先輩がそんなこと言うなんて、信じたくなかった。 でも… 『…同じサークルの先輩で、背が高くて、スマートで』 沙耶ちゃんに言った自分の言葉がよみがえる。間違えるはずがなかった。 木島慎吾。 私の憧れだった人。 ねえ、先輩。なんで、そんなこと言うの…? 一体、どうなっちゃうんだろう。
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