1人が本棚に入れています
本棚に追加
もしかしたら、鬼の副長というのは、
隊内での厳しさを指す比喩の意味だけではないのかもしれない。
それこそ幼少期の生活や態度を見て、
当時の人が
「鬼の子よな」
と言ったような諸説もある。
ミルクより飯だ、飯よこせ!みたいな(笑)
この説を知って、
鬼の副長…なぜ『鬼』なのか、という謎に対して
幼少期(2歳)の態度から引用されたのかもしれない、と思った。
だが何より、
本人が自身に厳しかったという意味が大きいと
私は思う。
日本昔話でよく知られる「赤鬼と青鬼」。
あれ?題名違ったかな…(不安)
優しさを兼ね添え、しかしほんのりと悲劇に包まれた赤鬼は、
どこか土方と重なる。
とはいえ、土方はそこまで優れた性格の持ち主ではない(笑)
その辺りは「バラガキ」の別名をご存知の方なら、
なんとはなしに分かるのではないだろうか。
頭の回転の速さと、
秀でた洞察力・順応力、
男女問わず惚れさせる男らしさ、容姿…。
それらがうまく性格をカバーしていたのだろう。
(性格が決して悪いわけではなかったから、総合してかなりのプラス評価になるというメカニズムだと、私は踏んでいる。)
そんな美談でなくて、
本当はやんちゃな土方の性格を指して
『振り回される方は辛いぜ。でも俺たちはそんなトシさんを憎めないんだ』
…というような意味を込めて
愛称として呼ばれ伝えられてきたのが
今に残っているのかもしれないが(笑)
皆さんはどのような気持ちで
『鬼の副長』と呼んでいるのだろう。
本人にこの話をしたら
『鬼?結構なことだ、呼ばせておきなさい』
と気にしないかもしれない(笑)
でも私は、
まさしく新選組の鬼だった時期だけを指すという意味なら、
『鬼の副長』とは使いたくない。
一言で流せる程度の苦労じゃなかったと思うからだ。
そんな小さなことでイチイチ突っ掛かる私は、相当重症な様だ(笑)
ご意見等、お待ちしております。
最初のコメントを投稿しよう!