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「ミカレちゃーん!洗濯物干してくれなーい?」
「はーい!」
よしっ!やるか!家族のために!!
・・・・家族のために・・・。
「家族のため。・・・良い響きぃ♪」
バコッ
「イテッ」
「ボーっとしてないではやくやれ」
「はーい」
最近シュウジが私に厳しい。
最初はあんなに優しかったのに、急にイジワルになった。
なんでだろう?
「うーん」
やっぱりお嬢様の私にはわかんないや★
それより洗濯洗濯。
・・・・・。
洗濯・・・・干すのって・・・・・。
「どうやるの!?」
このハサミみたいのはいったい何に使うんだ!?
「お母さーん!」
ヘルプミー!母よ!!
「何?ミカレちゃん」
忙しいところごめんね、お母さん・・・。
「洗濯物ってどうやって干すの?」
「・・・・・・・・・・え?」
お母さん化石化。
「あー。母さん、こいつの家異常だったらしいから、そのせいかもしれない」
シュウジ。それは酷いんじゃない?ま。私も言ったけど。
「あ、あー!そーよねっ。だったらしょうがないものね!!」
お母さん、けっこう汗かいてますけど。そんなに驚いたの?酷いなぁ。お嬢様だったんだからしょうがないよー。
「ミ、ミカレちゃんはー、一番安全なお手伝いしまょうか!何かやらかすと怖い・・・・じゃなくて、初めてで慣れないからね」
お母さんー。聞こえましたよ。怖いって、私そんなにぶきっちょじゃないもん!
「じゃあ、ミカレちゃんは、これを台所に運んでくれるかなー?」
食器くらい楽勝っすよ!母さん!!
「はーい」
「き、気をつけてね!!」
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