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適当に歩いていたら。
なんだか・・・。
ピンク色の街に・・・?
なんか怖い・・・。
ここどこ!?
ぐいっ
「ひっ!」
痛い!!
振り返ったら見たことないオヤジがいた。
「ねーちゃん。俺と一緒に良いトコいかない?」
「えっ・・・やだ」
怖い。やだやだ。気持ち悪い。
「いーじゃんかよ。ねーちゃんもそういうつもりでここに来たんだろ?」
どうしよう。震えが止まらない。足が動かない。言葉が出ない。
「お。大人しくなったな。じゃあ、行こうかぁ」
この時確信した。
家出なんてするんじゃなかった。
この世がこんなに怖い場所なんてしらなかった。
「ふぇっ・・・」
「あれー?泣いちゃったぁ」
「だ、誰か」
もうダメだ。
「おい」
バキッ!!
「きゃ・・・」
体を引き寄せられたとたん、そのぬくもりの安心感に、私は意識を手放した。
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