突然に

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良い匂いがする。 食べ物だ。 あと、時計の音がする。 目を開けると、見知らぬ天井。古そうな天井だな。 周りを見渡すと、人の後ろ姿。どうやら何か作っているようだ。 「あの~」 その人は振り返って私を見た。 その人は男の人だった。 「あ。目覚めた?」 その人が近づいてきた。 か、カッコイイ!!! 何この人!天使!? 「あ。えと・・・」 そうだ!私家に帰れなくて、知らない人に話しかけられて・・・!! あ。でも誰かがその人を殴って・・・。 あれ!?それからどうしたんだっけ!? 思い出せない!! 「ぷ・・・ははっ!」 「ええ!?」 笑われた!! 笑った顔もカッコイイ・・・・・じゃなくて!! 「顔コロコロ変わりすぎ。赤くなったと思ったら青くなるし」 なで びくっ。 今頭撫でられた? 「怪我ない?」 「あ、はい」 「よかった」 あ、この人が助けてくれたんだ・・・。 「あ、ありがとうございました。その・・・助けてくれて」 「いいんだよ」 そう言ってその人は私に布団をかけ直した。 「もうちょっと寝てなよ」 「あ、はい」 そして私はまた眠りについた。
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