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「えーっと、つまりミカレは家出したわけだ」
「はい」
シュウジは少し考えた後、口を開いた。
「家出の理由は?」
来た!!
どうしよう。お金持ちなんてバレたら・・・。
バレたら・・・?
別にバレてもいいかもしれない。
でもなんか、この人には知られたくないって思ってる。
「えと、家にうんざりした?」
「ん~。何で疑問系?」
「わかんない」
シュウジは少し固まった後、ため息をついた。
「ミカレは変わってるな。どんな家だったんだ?」
「家にはたくさん人がいて(お手伝いさん)、お父さんはその人達を奴隷にして(違う)、学校に行かせてもらえなかった(家庭教師)」
シュウジはまた固まり、私の肩を掴んだ。
「それは家出して良かったと思う」
「ホント!?」
「つーかどんな家だよ。・・・・てかさ、お前これからどーすんの?」
どうしよう。金無いし、野宿はさすがに・・・。
「私ね、料理はできないけど掃除ぐらいはできるよ!」
「は?」
「あとねー、散歩一緒に行ってあげることもできるね、うん」
「いや聞いてな・・・」
「これからよろしくね!シュウジ!」
「・・・・・・・え?」
こうして私はシュウジの家に居候する事になりました★
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