序章

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ーーなんや、おきよ。 ーーーーおとっつぁん、これ何? ーーこれはな、刀ゆうてなぁ、武士はこれで大事なもんを守るんや。 おとっつぁんはな、これを作ってるんやで! ーーーへぇ~! ーーーーこれ、おきよ!そこは触ったら… ーー痛っ! ーーーほら、人の話聞かんからや。 こんな会話をしていたのはいつやったやろか。 あったかいお天道さんの下で、縁側に座っておとっつぁんの素振り見てたら、おとっつぁんの持ってるもんが気になって、私は素振りしてるおとっつぁんの後ろ袖を引っ張ったんや。
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