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真夜中の庭に椅子が1つのある
そこに人影が2つあった。
アリオンとアリオスだ。
『アリオス、心して聞くのだよ』
悲しそうな目をしながら聞いてくる
『はい……』
怖そうな、声が震えていた
『お前の母さんはお前を生んですぐに亡くなったんだよ。アリオスは覚えてないだろうがとても素敵なお母さんだった。アリオスに似ていたかな』
アリオスは硬直してしまった。
恐らく自分のせいで母上は亡くなったのだと
『アリオス、母上が亡くなったのはお前のせいではない。母上はお前を産んだとき、とても喜ばれていた。そして元気に強くたくましく生きてほしいと……』
アリオスの目には涙で溢れていた
『お父様、僕……強くなります……そして……お母様のぶんもたくましく生きます』
アリオンはそっとアリオスを抱き締めた
泣きじゃくってるアリオスを……
『明日からは狩でもしに行こうか』
笑みを浮かべながら呟いた
『はい、お父様!』
『では明日明朝に城の門の前に集合だ!』
二人は自分の部屋に戻っていった
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