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優くんは、幼なじみのあたしからみても十分かっこいいと思う。
背も高いし、
スタイルもいい。
それに、成績もそこそこ良くて、
クラスで5位以内ってところ。
それにバスケ部のレギュラーメンバー。
…モテないわけがない。
それなのに、彼女を作っている暇はないと言っているのも、
また、ストイックでかっこいいと、クラスの誰かも言ってたっけ?
中学からの親友、さゆりと千恵も同じクラスで、
あたし達は4人でよくつるむようになった。
さゆりも千恵も、なんとなくあたしが優くんのことを好きだということをわかっていた。
美佳も、知らなかったはずがない。
ふたりはよく、あたしをからかうことがあったから。
あたしの気持ちがどうであれ、優くんとあたしは仲のいい幼なじみだった。
あたし達は親友だった。
毎日、くだらないことをしゃべって、馬鹿をし合える親友だった。
だけどある時から、だんだんと優くんと話す時間が減っていった。
それまでは休み時間のほとんどを、
あたしと過ごしてくれていた優くんが、
あたしのところへ来なくなった。
代わりに優くんが行っていたのは、美佳のところ。
最初はよそよそしかった美佳と優くんが、
仲良くなってくれたって喜んでいたのだけれど、
途中からおかしいことに気がついた。
ふたりはだんだん仲良くなっていって――
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