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学校は遠い。
長い道のりを、ひとりで歩くのはとてもつまらない。
逢いたいな、君に。
君と話がしたい。
君の笑顔を見て、楽しそうにしゃべる君の話を聞いていると、僕も楽しくなるんだ。
こんな僕でも、君といればいつだってこの平凡で変わり映えのない物語で、
たったひとりだけの立派なヒーローになれる気がした。
君は、僕にとって、はじめてで、いちばんの“女の子”だった。
君は、僕の世界そのものだったんだ。
君がいないと、僕の物語はバッドエンド。
いつまでも前に進めない、真っ暗だ。
早くここから抜け出したい。
だからねぇ、早く僕を見つけて。
本当は、僕が君を迎えに行きたいけれど。
僕には、君がどこにいるのか全く見当がつかないから。
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