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学校に着いて、僕はけだるさを感じたまま教室の扉を開けた。
いつもどおり、3時間目の前の休み時間。
ジュースやお菓子を片手に友達と談笑していたはずのクラスメートたちの視線が、一斉に僕の許へと集まる。
静まりかえる教室。
僕が遅れてくるのなんていつものことだ。
いちいち反応されると困る。
そろそろ慣れてもいいはずなのに。
僕は溜息をひとつ吐いて、教室の隅っこにある自分の机へと向かった。
僕が鞄をおろすその瞬間まで、彼らは息をつめて僕の動きのひとつひとつを黙って見つめていた。
やがて、僕が席に着くと、教室にまた活気が戻る。
僕は再び溜息を吐いた。
一度元に戻ると、彼らが再び僕を気にすることなんてめったにない。
誰も僕に気を留めない。
みんなの中にいるようで、僕はいつだってひとりぼっち。
――でも、しかたないよね。僕が悪いんだし。
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