glow

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私達はいつの間にか、気付かないうちにコドモからオトナになって、綺麗な嘘や汚い嘘を口に出来るほどにいろんな痛みを覚え、いろんな体験をしてきた。 一口にオトナと言っても、体はまだコドモの中学生だ。 けど、それでもココロは発達して痛い。 そっと窓を見る。夕暮れの綺麗な赤が目に染みて、涙が出てしまいそうだ。 こんな気持ちが私の中に留まるのならば、いっその事、私の中の君を溶かしてしまえればいいのに。 私の見えない体中は傷跡で溢れている。前に進もうとしても激痛が走り、立ち止まってしまう。我慢すらできない痛み。私はもう、前に進めないよ。 ねぇ、私の傷も私の中の君も消えて。消してよ自分。 そう願っていたのに…どうしてこんなにきつく君は私を抱きしめてるの? 君の声が遠くなる。 飲み込まれそうな赤。さっきの綺麗な赤とは違う赤。 きっとこのまま君を溶かして夜になるだけなんだろうか?
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