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「バイトは何時から?」 「6時」 答えながら、あたしは長い髪の毛を一つに束ねる。 気だるく甘い余韻は、すでに消えかけている。 「シャワーは?」 「面倒だから、いいや」 隆也の香りが消えてしまうから…。 そう言えないもどかしさが、とても苦しかった。
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