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俺個人としてはこの噂は迷惑この上ないものだった
全国各地からその噂にのせられたものたちが付近の村や町に集まり時には忍まで現れる始末
菊を診察したボロ小屋に俺は住んでいる
中を改装し衛生面も問題はない
ただこの小屋は山の中の非常にわかりづらい位置にひっそりと建っているために来客が訪れることは滅多にない
ここの場所を知っている春と菊、そしてたまにあてずっぽうで歩いていたものたちや遭難者がやって来るだけだ
「面倒だな」
そして今、噂に踊らされた者からの手紙が一通、俺の手に鎮座していた
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