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幕府からの要請を無視して早くも二週間がたった あれから幕府は俺にたいしてなんのコンタクトをとるわけでもなくいたって平和なものだった 「お医者様」 「ん?」 ボロ小屋の入り口の申し訳程度にしかない薄い戸の向こうから声がかけられた 「ここは病ならばなんでも治していただけるという噂のお医者様がいらっしゃる場所ですか?」 落ち着いた雰囲気の声がふんわりと聞こえてくる 声質からして女だろう 「なんでも治せはしないが俺は医者だ」 そう言いながら戸を開けてやるとそこにたっていたのは少女と女性の狭間とも言える外見の女の子 もう少しすれば女性に変わるだろう 年はおそらく15、6 「何か用か?」 怯えさせてしまったのか俺を見つめたまま何も言わない女の子に問いかける 「あ、の…」 おどおどと何かを言おうとするのだが詰まってしまいその先の言葉をはっさない女の子 俺はそんなに怖いのだろうか? 軽く疑問が浮かんだがすぐに打ち消し女の子の頭を撫でてやった
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