lose

6/8
前へ
/300ページ
次へ
そして身の回りで再び死が起きたその時、はりつめていた俺の神経はプツリと切れてしまった 両親が死んだのだ 新しく生まれてくる筈だった弟と共に 病院の定期検診からの帰り道 病院の階段で足を滑らせた母さんを庇った父さんはそのまま階段から転げ落ち廊下に投げ出されそこを運悪く急患を乗せたそれが通り頭を潰されて即死 それを見た母さんはショックで気を失い倒れ階段を転がり打ち所が悪くそのまま そして栄養源を失った弟もそのまま逝ってしまった その急患を運んでいたのは当時の俺の交際相手で… 一気に押し寄せた非日常 それに俺は押し潰された そして死をなんとも思わなくなりショックのあまり感情までも吹き飛ばしてしまったのだ
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

448人が本棚に入れています
本棚に追加