・始まり

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「良かったのか?コノ」 「いいわよ、 彼最近入った ばかりの子だけど 少し張り切り すぎてるから お灸をすえない とって思ってたし」 コノ・イェン・・   生徒会副会長 で容姿端麗頭脳明晰   ・・・完璧女子の要素がほと んど揃っている といってもそれは 表の顔、裏の顔は・・・ 「あぁ~けどあんな子の  世話を任せる会長 ・・早くきえないかな~」 「おい、その顔からそんな黒いセリフは似合わねぇーって・・」 そう、黒すぎるのだ・・ コノとの付き合いは もう4年になるが もう嫌というほど 黒い愚痴を俺とエウ は聞かされ続けている。 「といっても、その会長すぐにうちの専門学科にいくんだろ?」 コノの気を落ち着かせ ようと話してみると、 どうやら逆効果だったようで コノの顔がさらに曇っていくのがわかった。 「そう簡単じゃないわよ、ジン。近いうちに専門学科と普通学科が統合されるのよ」 「え?てことは・・」 「学科が変わっても、生徒会長としてのポストは保証されるってことか・・・・」 さらっと、 エウが意味を分かる前 に答えを出してみる。 「正解、ほんっと根回しがいいっていうか用意周到というか・・」 エウが「あ!俺が言おうとしたのに~」と残念そうな顔をするが気にしない 「今 の生徒会長は、中等部の頃から生徒会の役員だったんだろ?」 「そっ、しかも父親がこの学園の理事長と来たらもうなんでもアリよね・・あ~やっぱり事故か何かで死なないかな~・・・・」   コノが黒い笑いをみせ 、俺とエウが苦笑いをしていると、 授業の始まり5分前を しめすベルが鳴り響いた。
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