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「和くん、助けてよ」 私は窓に向かって呟いた。 誰にも届かない、 誰にも気付かれない、 誰も知らないちっぽけなこの声が無くなったら、 どうなるだろう。 きっとどうにもならないだろうけど。 見上げた茜色の夕焼けは、憎いぐらいに綺麗だった。 .
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