約束は約束

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あの時に約束をした時から既に颯 人の命はキルリが握っていた。 ペンダントの役目は…最早ない。 とは言えないが、颯人の核の九割 をキルリにすり替えたのだ。 つまり、ペンダントを壊されてダ メージ受けるのはキルリになるの だ。 そう、キルリはだいたい検討がつ いていた。ある日中庭で鬼火くん 、ライドと会ってから。 数日後にはハイドとも会話してわ かった。 どちらか救うは難しい。それこそ 無限ループだ。 なら、自分を犠牲にしても…彼ら を救おうと。 どちらも愛しい…。キルリの中に は敵も味方もないのだ。 現に携帯の電話帳には悪党団に身 を置く人のも存在する。 そう思いながらキルリはある人物 に近づき、ふわりと笑った。 「こんにちは、勇雷さん キルリ・ルーチェといいます」 そうキルリが言えば、勇雷は目を 見開き驚いたのだった。
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