約束は約束

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「それでは鬼火くんが暴走してし まうでしょう。いくら水神のハブ メルやピースがいてもそれでは勝 算が出ません。かと言って、2人 捕獲は難しい。」 「詰まったな…」 ハブメルがため息をはいた。 「切り札としてモーゼのアレを借 りるとしても…難しい。 僕の鍵の能力で縛る?」 「鬼火くんはハブメルとピース ハイドさんを恋々さんとシロで。 私は勇雷さんを止めます。 あの人はきっと行ってしまうでし ょうから」 キルリの言葉にピースが声を漏ら した。 「わかったのか?」 「ええ…あの目は諦めた人の目で すから」 そうキルリが言ってすぐだった。 モーゼから連絡が入り、それに皆 が頷く。来たのだ。 「では持ち場へ」 「YES!!MY BOSS!!」 皆が持ち場へ飛ぶ。 今回の味方はモーゼだけではない 。もう1人、次ショッピングにて 服を買うという事で味方になって くれたあちら側がいた。名はアメ ミット。 彼女からも2人が動いた。影でモ ーゼが足止めしてるのを見てると 連絡があった。 モーゼの足止め時間は2分。 もう持ち場にいるだろう皆にキル リは声をかけた。 「Are you ready?」 『si!』 「OK! 標的を確認! いざ、突撃!!」 『YES!!』 無線が空白になる。 キルリはその間にある場所に向か い、前に立った。相手は驚き、目 を泳がせた。 当然、必然な反応だ。 「こんにちは、勇雷さん お出かけですか?」 「な…んで」 一方、颯人を止めていたのは―― 「あら、お上手ね颯人さん 後で和菓子なんてどうかしら?」 氷山氷柱…今、滞在中のキルリの 母親だった。
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